ぼくってなんだろう。迷子が道を見つけるまで

こんにちは。デザイナーになりたいし、イラストレーターにはもっとなりたい、なりたい尽くしのウエシタです。
現在はアルバイトをこなしながら、デザインやイラストの勉強をしています。

かつてぼくは、自分の目標をきっぱり言うことができませんでした。
その頃は自分の目標も、自分のやりたいことも分からず、その日その日を流れに任せて過ごしていました。
目的地を知らない車はまっすぐ進めません。当時のぼくも就職活動という道を大きく見誤り、初めて入社した会社を、3年も経たない内に辞めてしまいました。

しかし、人は成功よりも失敗から学ぶことの方が多い生き物。ぼくも失敗から自分を見つめ直し、自分が本当にやりたいことを、ようやく見定めることができました。

この記事は、ぼくが目標を見つけるまでの右往左往を書いたものです。

目次

1 図工の時間が好きだった
2 工業系の進路へ
3 ぼくの失敗
4 初心に返る 先を見据える
5 訓練校で分かったこと

1 図工の時間が好きだった

小学校の授業で「図工」が一番好きだったという方は多いと思います。ぼくもその一人でした。
針金で自転車を作ったり、粘土で恐竜を作ったり、絵具で絵を描いたり……とにかく「自分で何かを作り出す」ということが楽しく、小学生のぼくにとって何よりも好きな授業でした。

しかし、それでも当時は「何かを作り出す」仕事に就きたいとは考えていませんでした。
当時のぼくは身体を動かすことも好きで、その頃は野球クラブに所属し、「プロ野球選手になりたい」と考えていました。
にも関わらず、ぼくは大の練習嫌いでした。

2 工業系の進路へ

中学に入ってからもぼくは野球部員でしたが、練習が嫌いが祟ってまったく上達せず、プロ野球選手になる夢を諦めました。
将来のことを真面目に考えたことのなかったぼくは、野球という目標を失って、早くも道を迷い始めることになります。

その後、中学校での説明会がきっかけで、ぼくは工業系の高校に入学しました。
高校では、旋盤などの工作機械を扱う授業、CADで物を設計する授業、ロボットのプログラミングを行うような授業がほとんどで、制作物の提出課題がたくさんありました。
ぼくはこの学校で「何かを作り出す楽しさ」を思い出し、エンジニア、特に産業用ロボットを作るエンジニアを志すようになります。

しかし、卒業後に入学した私立大学の工学部(ぼくは主に機械設計について学ぶ学科にいました)では状況が一変します。
授業は実技よりも座学がメインとなり、課題も制作物よりレポートの方が多くなりました。エンジニアになるためには座学が必要不可欠だということを理解はしていましたが、何も作れずレポートの日々にぼくはうんざりし、段々やる気を失っていきました。

野球の練習もそうですが、ぼくは目標のために地道な努力をするのを、嫌いな質だったのです。

3 ぼくの失敗

やる気がまったく回復しないまま、あっという間に4年生になりました。もう就職活動の時期です。
ぼくは焦っていました。
まだ働きたくないし、責任を感じない学生のままでいたいと思っていました。将来の目標などこれっぽっちも決まっていません。何か自分で書いてて当時の自分にむかつきます。
結局ぼくは、最初に面接をし、最初に内定が貰えた企業に就職しました。
それは4月下旬。就職活動を始めて一月も経っていません。決定理由は、就活を早く終わらせたかったからという、考えられる限り一番どうしようもないものです。

ぼくが就職したのは、建設会社でした。
仕事内容は、建設現場で使う重機等の機械の点検や手配、CADを用いた建設機械や現場設備の設置計画など、高校大学で学んだことが生かせるものではありましたが、主な仕事は施工管理であり、メーカーのように何か物を作り出すような業務はほとんどありません。作らないとならないのは現場作業員との信頼関係です。
「何かを作りたくて」工業系の進路に進んだはずなのに、何故自分はこんな望んでもいないことをしているのだろうかと、毎日のように思い悩みました。

答えは明白。先の目標を定めないまま、その場の課題を片付けるような感覚で、ぼくが就活を終らせたからです。
ぼくがそれを自覚するのに、入社から1年以上の時間が必要でした。

4 初心に返る 先を見据える

ぼくは入社3年目を待たずして、職場を辞めました。
退職してからすぐには就職活動に移れませんでした。その間ぼくが何をしていたかと言うと、とにかくイラストを描いていました。

ぼくは、大学の卒業研究が終わった頃から、趣味でイラストを描き始めていました。
絵を描くこと自体は子供の頃からやっていましたが、高校、大学の頃は音楽CD集めなどの趣味に没頭していたので、絵からは遠ざかっていました。再び絵を描き始めたのは、ただ、何となく描きたくなったからだったと思います。

しかしある日、イラストを描いているときが、一番自分が自由になり、かつ自分自身を見つめているように、ぼくは感じました。
最初は紙に鉛筆とボールペンだけで描いていたものが、色鉛筆で着色をするようになり、デジタルでも描いてみたいとお絵かき用のアプリをダウンロードし、遂には自分専用のPCを買い本格的に絵を描くようになって、「自分が本当にやりたいことは、絵を描くことを生かせる仕事」だと自覚しました。

その日から、「イラストレーターになる」という目標のために行動を始めました。
しかし、今までそういう勉強をしたことはなく、必要な資格も経験もありません。
手始めにぼくは、「色彩検定」という資格を個人受験しました。
そして2級に合格。色彩検定はとても面白い内容で、勉強をしている内に「デザイナー」の仕事にも興味が湧いてきました。

それでも、未経験者がイラストレーターやデザイナーの仕事に就くのは難しい。どうしようかと考えているときに、ハローワークの担当者が「職業訓練校」のことを教えてくれました。

5 訓練校を経て

初めての訓練校にぼくはおっかなびっくりでしたが、講師の方々は良い人達で、同じ教室のクラスメイトも親身になって会話をしてくれました。

アジャストアカデミーでは、Adobeを中心とした制作ソフトの扱い方を学びました。
ぼくが特に手ごたえを感じたのは、Photoshopのバナー制作課題や、Illustratorのロゴ制作課題です。自分で一からデザインを考え、実際に制作する作業は、とても楽しいものでした。
それは、家でイラストを描いているときや、図工の授業と似た楽しさであり、訓練校を通して「デザイナー」になりたいという気持ちは本当なのだということを、体験として確認できました。

他にも、HTML・CSSを用いたWebページの制作課題、班で撮影した映像を編集して動画を作成する課題などがあり、コーダー、ディレクターを含めた、Web業界で働くための基礎知識を学習することができました。

以上が、ぼくの歩いてきた道程になります。
これらの経験を通して、ぼくが就職活動をしている方に言えるのは、

自分が「何者」なのかをよく理解した上で、仕事を見つけて欲しい。

ということです。

仕事とはどんな職業でも忙しいものですが、その仕事を続けられるかどうかは、本人のモチベーションにかかってきます。モチベーションを維持するには、働いている中で自分の好きなことや、やりたいことができるかどうかが肝心だと、ぼくは心得ます。

また、どうしてもやりたいことがみつからない方は、自分が子供のときに好きだったことを思い返してみてください。
過去の些細な楽しみが、自分の道標になるかもしれません。


(文・イラスト/ウエシタ)

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